建設用先端複合材技術協会
会長  角 昌隆
建設用先端複合材技術協会 会長 角 昌隆
 当協会は平成2年に炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維などの各種新素材複合材料の建設分野への応用とその技術の普及発展のために組織した「ACC倶楽部(Advanced Composite Cable)」が発足であり、平成17年に「建設用先端複合材技術協会(Association for Advanced Composite Technology on Construction Field)」に改称し、今年で28年目を迎えました。
 当協会といたしましては先端複合材の有効性を知って頂く為に、FRPに関する技術基準の作成、技術講演会の開催、ライフサイクルコスト(LCC)の調査・研究などを行ってまいりました。また官・学の指導のもと建設分野への普及に努めてまいりました結果、橋梁だけでなく、グランドアンカー、補修・補強分野など多くの分野で先端複合材が採用され、実績として600例ほどになっております。
 また最近の話題とし鉄筋を使用しないDura-Bridge実験橋(緊張材はAFRP)が建設されたり、国では港湾事業で有用な技術の積極的な活用としてCFRPを使用したPCホロー桁を港湾構造物に初めて適用するパイロット事業が進められています。この事業では施工性や耐久性を確認する事で、LCCを考慮したCFRPの設計・施工方法の確立を目指すとされており、今後の港湾事業に多くのCFRPが使用されていくものと期待しております。
 わが国では社会インフラ設備の老朽化が大きな問題になりつつあります。また同時に少子高齢化が進行しており、社会インフラ設備の維持管理の効率化が求められております。これらの一つの解決策として高耐久性材料である先端複合材が寄与するものと確信しておりますので、これからも会員各位のご支援をお願いするとともに、関係各位のご理解、ご指導をお願いする次第であります。

平成29年4月